ボディメカニクスを日常に取り入れてみる 【身体の負担軽減と関節の機能維持】
ボディメカニクスを日常に取り入れてみる
人は高齢になっていくにつれて身体の機能が低下していきます。
内臓器官から関節や筋力まであらゆる機能が低下の一途をたどってしまいます。
それを防いで老化を緩やかにすること、それすなわち「アンチエイジング」はあらゆる意味で人類のテーマでもあります。
今回はその中でも筋力の維持や関節の機能維持についての考察。
ボディメカニクスとは?
いざという時に役に立つことも?介護の「ボディメカニクス」とは?|まなびネット 情報局|資格取得応援!ニチイ まなびネット
こちらのサイトに詳細があります。
身体の機能を効率的に使って負担なく過ごす方法を理論的に知りましょうということです。
なお上記のサイトはとてもわかりやすくまとめてくれているので私が言いたいことはほとんど重複してしまうのですが、実際に重要だと思っていることなのでそれほど思い込みがあると受け止めてください。(適当)
- てこの原理を使う
ボディメカニクスの根幹ともいえる超重要な理論、それが中学校(小学校?)で習う「てこの原理の利用」です。
小さい力で大きいパワーを生むという原始からある魔法のような原理です。
棒で岩を持ち上げるイメージで覚えている人も多いかと思いますが、ようするに「支点と力点を近づけて作用点を遠ざけるほど負担とかかる力が反比例する」という理論です。
これを日常に取り込むことを考えると「ものを持ったり運んだりする際はできるだけ身体に密着させるぐらい近づける」といいと思います。
腰への負担軽減です。
高いものをとるときなども手を伸ばしてギリギリの位置からとるのでなく台などを使って距離を近づけるようにするといいです。
「目標物に近づく」ことが大事。
ものを拾うときも腰を曲げて拾うのでなく膝を曲げて重心をしっかり落とすようにすると腰への負担が減ります。
- 大きい筋肉を使う
日常的に使う筋力は上腕や膝上の筋力をなるべく使って大きい力を出せる部位の筋力を使うようにしましょう。
そしてなるべく広い面積を使うようにしましょう。
それだけで負担は大きく変わります。
まとめると
①テコの原理を意識して身体とものの距離をなるべく近づける
②大きい筋肉を使う
③広い面積を使う
って感じです。
私も介護を初める前は無理に力をガンガン使う日常でした。
それこそ格闘技も習ってましたし、体幹に自信があったのもあります。
それが介護を始めてからはかなり身体への負担を意識するようになりました。
介護しているとちょっと無理して力を使うと次の日にすぐに反動が来ます。
身体は資本であり自分の生活の基盤そのものです。
いたわる意識で無理せずに生きていきましょう。