介護施設における最大の敵「何もしない時間」を減らす 【暇は苦いときより苦い】
介護施設における最大の敵「何もしない時間」
介護施設において最も対策するべきことの一つ、それが「何もしない時間」です。
今回は「何もしない時間」にできることとそれを踏まえての自分自身の時間の使い方について考察します。
「何もしない時間」にできること
先に「何もしない時間」でできる対策を挙げておきます。
- 簡単な手作業
- 人と会話する
- レクリエーション
- 遊び
- 散歩などの運動
- 読書
- テレビ鑑賞
- 寝る
いろいろ挙げましたが簡単に説明します。
「簡単な手作業」はたとえば洗濯物をたたむとか塗り絵や切り絵など手軽にできる作業です。
座ったままできることをイメージするとわかりやすいかと思います。
なにげに時間の過ごし方としては効果高いと思います。
まず集中力を使います。
集中力こそ時間を時間から解放する手段ともいえます。(?)
まあ集中すれば時のたつのも早いということです。
加えて手を動かすので脳の刺激になります。
まあこのことが具体的にどう効果あるのかは医学的な知識がないので説明できません。
すいません。
まああくまで実感的なことで言ってます。
(いろいろ調べたのですが参考にしてもいいと思える内容のものがありませんでした)
そして次に挙げるのが「人と会話する」ということ。
これは利用者の方どうしでもスタッフでもいいです。
会話はいわば脳の基礎トレーニングです。
「相手の話を聞く」⇒「自分の話を考える」⇒「自分の話を話す」⇒「相手の聞いている表情をみる」⇒「相手の話を聞く」⇒・・・と続いていきます。
私たちはふだん何気なく会話していますが、こうやって分析するとかなりいろんな能力を組み合わせておこなっていることがわかるかと思います。
つまり「人と会話する」ことは実は高度な技術なのです。
基本的に私がおすすめする時間の使い方としてこの2つの方法のどちらかを採用してもらうといいと思いますが、他にも「レクリエーション」や「遊び」「散歩などの運動」もあります。
可能であれば時間の使い方として申し分ないとも思いますが高齢になると「体力の回復」に時間がかかってしまいがちです。
なので実施するときは無理しすぎない程度にほどよい加減でおこなうことを忘れないようにしましょう。
あと「読書」と「テレビ鑑賞」も好きな方が多いので一つの過ごし方としていいと思います。
最後の「寝る」という過ごし方ですが、できれば違う過ごし方を楽しめるならそちらを選択してもらいたいです。
というのも「寝る」ことが筋力低下を促進するからです。
しかしながら高齢になってまで「無理してでも起きていましょう」とは言いません。
身体がつらいなら寝ましょう。
無理してはいけません。
なせ「何もしない時間」がよくないのか?
これははっきりと科学的根拠が提示されている話ではないのですが、認知症の方は「自分がなぜここにいるのか」という理由を社会的に紐づけされていないと自分の存在の理由を認識できなくなっていくようです。
なので必要なのは「自分がここにいる理由」を社会的につくってあげるということです。
参考:【知っておきたい】認知症を予防するには? 食生活や行動のポイント|LIFULL介護(旧HOME'S介護)
社会的につながりのある時間を持っておく
ここでやっと今回の提言にたどり着けました。
そう、「社会的につながりを持っておこう」です!
若いうちや働いているときは理解しにくいと思いますが、人は人とのつながりの中で「自分という存在」を認識しているのです。
仕事が嫌でも社会的につながりを持つ意味では必要だったりします。
そういう意味でも「何もしない時間」はできるだけなくして「何か意味のある時間」をもつように心がけましょう!