介護をするとお金の感覚が変わる 【お金が生み出すサービスの価値】
介護をするとお金の感覚が変わ
みなさんは「お金の感覚」って変わってきていますか?
私は介護の仕事をしてから変わりました。
というのも「貯金って幸福につながるのか?」という思いを強く持つようになったからです。
今回は私が「介護を通して変わったお金の感覚」について紹介。
「お金」よりも「受けられるサービス」や「経験の質」に注目するべき
私の両親も倹約家というか貯蓄することを提唱する派でした。
なので私も小さいときからお年玉とか合格祝いとか、もらえるお金はすべて親の管理のもと口座に貯金することが当たり前でした。
とくにそのことに関して疑問もありませんでした。
「生きていくうえでお金は何に必要になるかわからないから」という説明をされたような気もしますが私自身とても恵まれておりお金の心配をまったくすることなく成人まで育ててもらいました。(べつに一般的な階級の家庭ですよ)
「ああ、お金は人生の節目で必要になるかもしれないからたくさん持っておいたほうがいいんだな」という感覚のまま社会人として介護の世界に飛び込んだわけです。
そこで起きた変革としては「お金って持ってるだけでは意味ないんじゃないか」ということです。
むしろ「老後の資金とか必要に迫られたときとかって貯金を切り崩すことで対応するべきなのが間違いなんじゃないか」と思うようになりました。
もちろん自分のコントロールできる範疇で解決できるならそれに越したことはないですが、そのために貯金するのっていわば「コントロールできないことを減らしたいから」みたいになると思うんです。
お金がないならないなりにできることを見つけて行動力でカバーできるほうが有意義なんじゃないかというのが今の私の意見です。
そのほうがたぶん社会を生きていく上でも有効なスキルだと思います。
だいたいコントロールできないお金ってもはやかなりの額ですよね。
それを自分の貯金からカバーするのってそれ自体けっこう度胸がいることだと思うんです。
お金って貯めるほど少しの出費も嫌になるものだからです。
なので「お金を使うことで得られるサービスや経験」にどんどん使うようにしています。
そしてそれはそのまま「行動力や自分の価値」に跳ね返ってくるものです。
つまり「自分という資産」の価値が上がります。
介護の施設に入るとお金を自由に使って得られる経験はかなり限られる
これは介護士である私達の考えなければならない課題でもありますが「介護施設や医療施設に入るとお金を自由に使って得られる経験はかなり限られる」ということです。
この状況を見たから「お金を貯めても好きに使えなければ意味ないな」と強く思うようになりました。
やはり重要なのは「お金を貯めることで得られる安心」ではなく「お金を使って得られるサービスや経験」です。
みなさんもお金の使い方や貯め方について考えてみてもいいかもしれません。
けっこう深い思考まで行き着きますよ。