介護は「いいかげんな人」が向いている!? 【人に価値観を押し付けない】
介護は「いいかげんな人」が向いている!?
「いいかげんな人」という表現があります。
ニュアンス的にはあまりいい意味ではないかもしれませんが、今回は文字通り「良い加減」という意味でとらえてください。
そしてこの「良い加減」は具体的にどの側面を指しているのか?
いざ解説ッ!
介護は「こうでなくてはならない」という価値観の薄い人が強い
これはこの仕事の特性みたいなものだと思いますが、介護は「こうでなくてはならない」という価値観の薄い人が強いと私は思います。
というのも介護施設の利用者さん、そして同僚においても考え方は本当に様々です。
それこそ十人十色、もとい万人万色です。
なぜなら介護は「これが良い」という価値観を画一的に決めにくいからです。
年齢も違う、地域も違う、親の世代も違う、世間体も違う、寿命も違う、文化も違う。
要するに価値観はほぼ合いません。
なのでそこを逆手に取れる人、つまり「こうでなくてはならないという価値観を持っていない人」こそ適性が高いと思うのです。
逆に「自分の価値観にこだわりが強い」人はなぜ向いていないかと言うと「ストレスが溜まりまくる」からです。
利用者の方はもちろん同僚においても「こうしたい」という意思がすぐに通って実現することはまずないです。
どうしたっていろんな意見ともみくちゃになってから平均値をたどる結果になります。
でもそれこそが「介護」だと思います。
もし「自分は他人の意見に流されやすいしこだわりがないから自信がない・・・」と思っている人はぜひおすすめします!
もしかしたら「他人の意見に流されやすいこと」をコンプレックスに思っている人がいるかもしれません。
だとしたらそんな人こそ介護は適任かもしれません。
もちろん自分の意見をはっきり言えることは自分のためにも大切なことですし誰にでも意思表示できるというのはひとつの能力です。
でも「他人の意見に流されやすい」というのは見方を変えると「人の意見をしっかり聞くことができる」ということもできます。
これだって立派なひとつの能力です。
なぜなら「自分の意見をはっきり言える人」は「人の意見をしっかり聞く」ことが苦手かもしれないから。
苦手な人がいるということは得意にできる人はひとつの特色をもっていると言いかえられます。
そんな特色をもった人にこそ介護はほほえんで迎えてくれます。
人の意見を聞ける人こそ介護という世界ではきらびやかな輝きを放つのです。
自分にコンプレックスがある人でも必ずそれを活かせる環境はあるはず。
オンリーワンなコンプレッサーになりましょう。