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介護における必須スキル「聞く力」 【人は誰でも自分の話を聞いてほしい】

介護における必須スキル「聞く力」

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みなさんはコミュニケーションにおいて大切なのは「話のうまさ」や「面白さ」だと思いますか?

もちろんそれが大事だという意見もあります。

が、介護において圧倒的に大事なのは「話す力」よりも「話を聞く力」です。

今回は介護におけるコミュニケーションの解説。

 

人は誰でも自分の話を聞いてほしい

まず人は話したい生き物です。

そして自分のことになるとなお話をしたい生き物です。(例外もありますが)

自分のことについて「それで?それで?」と詳しく聞かれると「自分に関心をんもってくれている」と思えるので喜んで話してしまいます。

 

介護においてまず大切なのは「利用者との信頼関係」です。

これがないと介護は始まりません。

そのために信頼をもってもらえるように接する必要がありますが、もっとも根幹にして即時にできるコミュニケーションが「会話」です。

 

「自分の話を聞いてくれる」ということが信頼を生む

信頼関係がまだできていないうちはなるべく相手のことを知ろうという姿勢をもつことが大事です。

その人の好きなものや性格、交友関係や仕事など。

その人の外枠を知ることで内側の哲学を読み解いていく感じです。(直感的にわかりにくいかもしれません)

「この人ならこのときにこういった言動をするだろう」というイメージがあらゆる場面でできるようになるレベルを目指します。

 

なぜその人の内面を深く知る必要があるのかというと、「その人が大事にしていることを大事にできるし、嫌なことを避けられるから」です。

当たり前のようですがけっこう難しいです。

 

たとえば食事の所作やマナーなんかもそれぞれ違います。

私で言うと配膳のとき、器を置く際の出す側の手を指摘されたことがあります。(たしか外柄杓は無礼だから知っておいたほうがいいって言われたはず)

 

このように、何気なくしていることがその人の悪印象につながることは多々あります。

その一回が大きく信頼を失うことはないにしても、積み重なっていくうちになんとなく気が合わないとかなんとなく信頼できないといった先入観ができてしまいます。

 

これを防ぐためにも相手の感覚は知っておくほうがいいと思います。

なのでそのためには「相手の話をよく聞いて相手の考え方の傾向を知る」ということが有用だったりします。

 

利用者の方に限った話ではない

ちなみにですが「人の話をよく聴く」ということは同じ職場の同僚や上司に対しても心がけると良いと思います。

理由は同じで「相手の考え方を知る」ためです。

 

基本的に自分と似た考え方の人を信頼する傾向にあります。

これを心理学用語で「情報バイアス」って言ったりします。

 

つまり人の脳みそは自分がいいと思うことをいいと思いたいので、追い風になる情報を無意識にひいきして集めたりします。

そして向かい風になる情報はなるべく避けようとします。

 

これと同じで人は自分の考え方に賛同してくれる人を無意識に探しているし実際に関わるとその人の行動をひいきしてとらえる傾向にあります。

これは人の性質なのでしかたないことなのです。

 

人をよく知るということはそれだけ有益なことだということ。