介護には「人の相性」があります 【無理に自分を変えなくてOK】
介護には「人の相性」があります
言うまでもないことかもしれませんが、介護も人間関係のひとつです。
なので相性はあります。
今回は「人との相性に悩む介護士」に向けてのお話。
無理に自分を変えなくてOK
利用者の方の言うことを完全に無視して適切なケアを放棄するのは問題ですが、最低限しなければならないことをしっかりしていればあとは無理に相手に合わせて言いたくもないことを言ったりするケアはしなくてもいいと思います。
これには理由があって「無理なケアで気に入られても自分が無理を続けなくてはならなくなる」からです。
そして無理を続けるのは無理です。
これは介護に限らず広く人間関係全般に言えることだと自分は思っています。
例えばビジネス界の第一人者でおなじみのホリエモンが「ブラック企業はそこで無理して頑張ろうとする人がいるからブラックのままなのであって、おかしいと思う人が離れていけば企業側が最適化されていくはず」といった趣旨の発言をしています。
これはほんとにそのとおりだなーと思っていて、そして人間関係にも当てはまるなと感じたわけです。
ようするに無理しない人付き合いをしていれば付き合う人もそんな自分に最適化されていくはずなのです。
無理するから人付き合いが苦しくなるのです。
介護だからって相手を100パーセント満足させる義務はない
このへんからは私個人の介護観の話になりますが、介護だからって相手を100パーセント満足させる義務はないと思っています。
むしろ自分をないがしろにしてまでするようなことって世の中にあるべきでないと思います。
相性が悪くても相手に合わせるのが理想の介護だと私は思いません。
むしろ相性のいい人に相性のいい介護をしてもらえる環境づくりこそが大事だと思います。
人間だれしも相性はあるものです。
だからこそ相性に左右される仕事であってほしくないと思っています。
目指すは「常に平穏な心」の状態
ここからは(ここまでもですが)あくまで個人的意見で、目指すは「常に平穏な心:の状態だと考えています。
理由は「相手の反応に一喜一憂してしまうと相手の反応を求めて介護するようになってしまうから」です。
技術を向上改善していくためには相手の反応は必須ですが、あくまで目安であってそれを得ることが目的になってはいけないと思います。
喜んでもらうために介護するのは良くてもそれが目的になるのではなく、介護するモチベーションや心構えは常にフラットな精神が理想だと思います。
でないと自分の感情が振り回されてしまいます。
「今日は喜んでくれるかな・・」「今回は怒らないかな・・」ではなく「自分がこうしたいからこうしよう」「これが相手のためになると信じてるからこうしよう」という心構えで介護するほうが自分のためにもいいはず。
相手を見ず自己満足なだけの介護はよくないかもしれませんが、心構えとしては誰にも振り回されることなく常に自分の内なる動機に紐付いているべきものであって、状況や環境に振り回されないことが前提です。
人生を自己責任で生きていきましょう。