介護は工夫で変わっていく話 【パワープレイはお互いに疲れていく】
介護は工夫で変わっていく
今回わたくしが提案したいのは「介護は工夫していくべき」だということです。
題して「新三大・介護で工夫するべき場面」です。
まず有権者の方に訴えたいのは「会話でのパワープレイに走りがち」だということ
です。
例えばご飯のあとに薬を飲んでもらうとき、なかなか意図を理解してもらえず服薬してもらえないときがあります。
介護する立場上飲んでもらわないと困るわけですので「このお薬はいつも飲んでるぶんですので」とか「飲まないと体調に影響する」と説明する。
あるいは口をあけてもらうよう頑張るのですがうまくいかず薬がポロポロ落ちちゃう・・・なんてことも。
たまに介護士側が「あなたが薬を飲んでくれないと私が怒られる」と説明することもありますが利用者からすれば「なんであなたが怒られるからって私があなたの言うことを聞く義務あるの?」ってなっちゃいます。
確かに焦る気持ちはわかりますが、「いったん諦める、時間をおく」という手段も有効です。
むしろそのほうが効果は上がりやすい。
なぜなら心理学的に「こちらの感情や行動は相手にも移ってしまう」という性質があるからです。
相手の気持ちが移ってくる「情動感染」とは?―より伝わりやすいのは負の感情|「マイナビウーマン」
つまり「飲んでもらわないと困る」と焦ってしまうと相手も「飲まされると困る」と焦ってしまうわけです。
反射的に防御体制になってしまう。
これと似たようなことが怒りの感情にもいえます。
そもそも口論なんて怒りの感情が伝染しあってヒートアップする経緯を表しているようなもの。
どちらかが冷静でいれば口論になりません。
なので口論になりそうだったらすぐにその場を離れましょう。
物理的に距離を取ると不思議と冷静になれます。
お互いにクールダウンしてから顔を合わせるといざこざになりにくいです。
これが私の主張する一つ目の工夫「感情が伝染しないために距離と時間を空けよ」です。
ちなみにいつも笑顔でいると相手にも笑顔が伝染しますよ。(ニッコリ)
次に有権者の方に訴えたいのは「トランスでもパワープレイに走りがち」だということ
です。
これは若いスタッフや体幹に自信のある人がやってしまいがちなんですが、力をガチガチにつかって介助してしまう。
これでは身体にも負担がきますし、相手にも負担がかかってしまう。
あとに続かない介護となってしまいます。
- できることはなるべく自分でしてもらい、介助するときも持っている力はしっかり使ってもらいながら最小限の力で介助できるように心がける
- 力任せでなく、ボディメカニクスを利用して最小の負荷で最大のパフォーマンスを発揮する介助を心がける
- 「焦らず無理せずひとりでせず」を心がける
これが私の主張する二つ目の工夫「トランスはパワープレイでなくパワーレスプレイを心がけよ」です。
最後に有権者に訴えたいのは「介護に対するイメージまだまだ悪く言われがち」だということ
です。
やはりまだまだ「介護は大変」とか「精神的にきつい仕事」だと言われがちです。
そこでも「いやいや楽しいこともあるし」とか「給料は気にしてない」とかまわりに反論しても強がってるだけだと思われては意味ありません。
ではどうするか、
「利用者の方に徹底的に喜んでもらいましょう」。
周囲や世間への反論はパワープレイになりがちです。
まずは自分のかかわる相手にできることをしてあげるところから。
そうすれば評価も変わっていくんじゃないでしょうか。
まああまり周囲とそんな話もしないかもしれませんが。
以上がわたくしの紹介する「新三大・介護で工夫するべき場面」です。
ご清聴ありがとうございました。