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どうしよう、急に親が介護を必要とする状況に! そうなる前に知っておきたい3つのコト!

急に親が介護を必要とする状況になった!

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親が高齢になっていくと急に体調や状況が変わっても不思議でありません。

高齢者の状況がガラッと大きく変わってしまう原因の一つに「骨折などの事故」があります。

今回は「急に親を介護する状況になる前に知っておきたい3つのコト」をお話しします。

 

まずは市町村の役所の介護窓口か地域包括センターの連絡先を把握しておく!

これが第一歩です。

介護が必要になったとき、最初に連絡するのは「役所の介護窓口」か「地域包括センター」です。

これはどちらでもかまいません。

 

「役所の介護窓口」か「地域包括センター」に親の状況(骨折して家での暮らしがひとりでできなくなったなど)を説明する⇒ケアマネージャーが担当してくれる⇒介護サービスの相談⇒利用開始となります。

 

なのでまずは担当してくれるところの連絡先と上記の流れをなんとなくでいいので知っておきましょう。

 

親の経済事情を知っておく!

親の介護の費用についてもどれくらいかかるか、親の年金や収入でまかないきれるかといったところは重要です。

もし親の資産だけで足りない場合は自分や家族のお金を充てることになりますので、少なくとも親が年金をいくらもらっているかは知っておきたいです。

 

ただ、やはり親子でもお金の話はなかなかしにくいところもあると思うので「親の生活パターン」を洞察しておくのも手です。

たとえば毎日の食事とか、お出かけの頻度とか参加しているコミュニティ活動とか。

それで一日の過ごし方を把握すればおおよその費用は概算できると思います。

 

あと「人とのつながり」も知っておきたいところ。

誰と仲良くてどこのコミュニティでどんな人にお世話になっているかetc・・・

心配する人もいるでしょうし普段お世話になっていることのお礼の気持ちを伝えたいですしね。

 

老後の意思を聞いておく!

たとえば「延命についての是非」とか「余命宣告は必要か不必要か」など。

親とのコミュニケーションがしっかりとれていると親の介護についても方針が決めやすいです。

そのためにも担当についてくれるケアマネージャーには「親の性格やこだわっているところ」をしっかり説明して人となりをわかってもらえたらケアプランなども立てやすく、介護への関心をみせることでケアマネージャー側が身内との連携もしやすいと思います。

 

余談 介護が必要になる原因について

 介護が必要になる原因についてもお伝えしておきましょう。

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ベネッセスタイルケアさんより

 

第一位は脳卒中などの脳血管にかかわる病気を患うことの後遺症で介護が必要になるケース

 

高齢になると脳血管が細くなるのでそのぶん詰まりやすくなったり切れやすくなったりします。

脳の血管にかかわる疾患を患うとどうしても身体の運動機能に障害がでてきやすくなります。

 

第二位・三位は認知症と高齢による衰弱ですが、どちらかというと他の症状の合併症によるものも多いと思います。

例えば上記の脳の血管の疾患を患ってから認知症が発症し始めるとか。

防ぐのはなかなか難しいかなーとも思います。

 

そして第四位が骨折・転倒です。

これはほんとうに注意が必要です。

自分で自分の身体の衰えというのはなかなか実感しづらく、思いもよらないところにリスクがあったりします。

例えば私の施設の利用者の方には「朝のゴミ出しを邪魔くさがってゴミ袋を投げようとしたら反動でしりもちをついて腰骨を骨折したのが介護を必要としたきっかけ」になったケースもあります。

日々なんとなくしていることでも骨折して介護の生活になるリスクはあるので、高齢になるとあまり無茶な行動はしないようにしましょう。

 

そして骨折は本当に生活が変わってしまいます。

なにより「運動できないことで認知症が始まったり進行しやすくなる」ケースは非常に多いです。

骨自体ももろくなって折れやすくなるのは避けられないので、こけたりすべったりしないよう最大限の対策はするようにこころがけましょう。(外出の時はシルバーカーか杖を使うなど)