今の姿はこれまでの自分の積み重ね 【自分の歴史が今の自分をつくる】
今の姿はこれまでの自分の積み重ね
個人的な話ですが私は「福本伸行先生」の作品が大好きです。
そして先日スピンオフ作品の「中間管理録トネガワ」のさらにスピンオフ的作品である「トネガワの悪魔的人生相談」というコミックを読みました。↓
内容はマンガではなく前編活字形式でお送りされ、現実の悩める青年やら中年やら老年やら、男女問わずの人生相談に「トネガワ調」満載で答えていくいわば「半実用書的コミック」といえます。(たぶん)
相談内容も「人生そこそこで生きてきたが無味乾燥である日常をどうすればいいか」やら「反抗期バリバリで人の道を大きくハズレかけている」などわりと現実味あるものが多い。
そしてこの作品の大ミソなのが「トネガワ先生の回答の切れ味ある説得力のスゴさ」です。
私は「カイジ」も「トネガワ」も「ハンチョウ」も好きなのでその流れでなんとなーく読んでみたのですがこれがもう衝撃を受けました。
コミカルなコミックのつもりが読み込んでしまいいつのまにか実用啓発書ばりに読み応えを感じました。
その中で私がとても教養になったと感じたのがタイトルにした話です。
相談者は40歳で独身の結婚歴なしの一般的な社会人の話
完全に覚えているわけではないので違う説明もあるかもしれませんがおおまかにいうと「代わり映えしない日常をどう生きていけばいいか」という相談。
それに対する答えが秀逸で(というかすべての相談への回答が秀逸ですが)、「今の自分の姿は今までの自分の経験の集大成である」ということ。(間違っているかも)
トネガワ先生によれば
「人生は一般的に年齢によってさまざまな環境やステージに移り変わっていく。
その中で自分が経験や体験をして自分の器が広がったり磨かれたりしていく。
つまり変化を恐れて現状に浸かっていたい人間はどれだけ年齢を重ねても大した変化は起こらない。
どれだけ変化を経験したり新しい環境に飛び込んだり人生の壁にぶつかってきたかが今の自分の姿である。
したがって生きていれば勝手に人間性は成熟して立派になっていくという考えは大きな勘違いである。
いかに自分が幅広い経験を積んだかが人間性としてその人の味になっていくのだ。
だから変化を恐れずに新しいことに飛び込んでいけばいい。
ただ、まわりと比較して一般的な30代40代50代はこんな感じで・・・と考える必要はない。
今の自分がこれまでの自分の積み重ねた結果であるだけだ。
これからどんどん積み重ねていけばいい。」
みたいな話でした。
長くなりましたがこれってめちゃめちゃ良いこと言ってると思うんですがどうですかね?
私もこの話を読むまでは「人は歳をとるにつれて人の器が勝手に磨かれていくものだ」と思っていました。
が、この説明を読んでめちゃめちゃ腑に落ちました。
やはり自分を磨くには「経験値」が不可欠ですね。
これからも自分の器を広げるべく興味あることにはためらわず飛び込んでいこうと思います。
そしてこの「トネガワの悪魔的人生相談」もマジでおすすめなので機会があれば読んでみてください。