介護や支援が必要となった主な原因は? 【病気だけでなくケガも要注意】
介護や支援が必要となった主な原因は?
普段通り過ごしていたある日、ケガや病気で様子が変わり介護の必要な状態になる・・・
その原因はどのようなものが多いのか?
データを収集して考察してみます。
介護が必要となった主な原因の構成割合
厚生労働省の「国民生活基礎調査」(平成28年)によると次の通り↓
介護や支援が必要となった主な原因は?|公益財団法人 生命保険文化センターより
上記のデータによるともっとも多いのは「認知症」です。
「認知症」と一口に言ってもその症状や状態はさまざまで、ちょっとした物忘れに近いレベルから施設での生活が望ましい方までいろいろ違います。
対策も医学的な見地からいろいろ情報提供がなされていますがやはり高齢になるとどうしても脳機能の障害は避けがたいものもあります。
次いで多いのが「脳血管疾患」と呼ばれる脳の血管にかかわる病気や異常です。
有名な病名でいえば「脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血」などがあげられます。
こちらもやはり高齢に伴って体中の血管は細くなるのでどうしても切れたり詰まったりしやすくなります。
対策は主に食習慣をしっかり整えることが提唱されています。
基本は「腹八分目・栄養バランスよく・しっかり水分補給」です。
参照:脳血管疾患(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)予防のための食事とは | 健康長寿ネット
あとは「高齢による衰弱」と「骨折・転倒」も大きな原因となりえます。
こちらは自分の心がけだけでもリスクを抑えることができるので、ある程度高齢になったら「無理な力を使わない」「急に動く回数を減らす」などケガの防止を意識するように生活できればベターです。
最近は「車の事故」なんかもありますが免許の返納の話になると「高齢者扱いされたくない」というプライドが出てきやすいです。(私の同僚も親とこの話題でちょうど話し合っているところらしい)
ちなみに私の祖父も「自転車での転倒」が原因で腰骨を骨折⇒要介護という生活の変化をたどりました。
できれば骨折のリスクがあることは避けたいですが、生活の幅を狭めてしまうのもかわいそうなので難しいところですね。
あと「骨折・転倒」は次に「認知症」を誘発しやすいということも付け加えておきます。
何気に多い「生活習慣病」も要介護や要支援のきっかけになりうる!?
上記の「心臓病」と「糖尿病」も原因になりうることの一部です。
これらは生活習慣からくるものも多いです。
一概にはいえませんが私の施設では食事の面で「心臓病」になると塩分制限、「糖尿病」になると糖分制限がかかります。
さきほどの「脳血管疾患」もそうですが、食事のバランスにはしっかり気を配り過度なカロリーや成分の取りすぎに注意しましょう。
パーキンソン病について
また、高齢になると発症しやすい「パーキンソン病」も原因になりえます。
しかしこの「パーキンソン病」は発症原因が特定されていません。
しかも患者さんのほとんどは孤発性であり、遺伝性を示しません。
つまり誰にでもかかりうる病気だということです。
参照:パーキンソン病の原因や治療法、医療機関の検索ならパーキンソンスマイル.net
症状はおもに「身体の震え」が多いように思います。
あと「しびれ」も併発する場合が見られます。
私の施設にも何名かいらっしゃいます。
早期発見だと効果の高い治療もできるようです。
しかし病気自体に有効な対策は見出されていません。
が、病気の知識として知っておくといいと思います。
まとめ
- 食事の習慣に気を付ける(バランスよく、食べ過ぎない)
- 運動も定期的におこなう
- 骨折や転倒には十分注意する