takahiro121jpの介護ブログ

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介護の声かけ・言葉遣いについて

介護の声かけ・言葉遣いについて

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ネットで介護の情報をいろいろみていたらこんな話題をみつけました。

www.kaigojob.com
私は特別養護老人ホームに勤めているのですが、利用者の方に対するスタッフからの声掛けはほんとに様々です。
今回はこのことについて自分なりの考察を書きつつどうしていくのがいいのかを考えてみる。

現場ではどのような声かけがされているか

基本的には敬語とタメ語をミックスした半分他人半分身内みたいな感覚の言葉遣いが多いように思います。
例えるなら遠い親戚とか叔父さんとか叔母さんと話すような感じ。
私もこのスタイルです。

もちろん人によっては完全に敬語で接する方もいればほぼタメ語って方もいます。
まあこれらのタイプはかなり少数ですね。
やはり大体のスタッフはミックスタイプ。

では介護の教育ではどのように教えているのか?

養成施設では言葉遣いのみに関するカリキュラムはない

実は福祉養成施設では言葉遣いのみに関して教育するカリキュラムはない(はずの)ようです。
「接遇」という名目で接客サービスをするように教えるところはあるようですが、厳密にはやはり「介護の現場の声掛け」に特化した教育ではないです。

まあ接客サービスの声掛けを意識すれば応用できるということでもあります。
が、高齢者施設にはその特色があるので他の接客がそうであるように高齢者施設の利用者に適した声掛けが形成されてきます。
たぶんまだこの「声掛け・言葉遣い」に関してはマニュアル化して一元的に教育する段階にないんだと思います。
時代の変化によって文化が変わるように声掛けや言葉遣いもそのニュアンスが変わっていきます。

実はストレスになっている?同僚の言葉遣いが気になる

同僚だからこそ伝えたい「その言葉遣い、私は気になる」:朝日新聞デジタル
実は現場での同僚の言葉遣いに嫌気を覚える職員は少なくありません。
ってか私も思うときがあります。
私の場合はどうしても「幼稚園児に対する声掛け」みたいなのが違和感があってなりません。
「よくできました」とか「よしよし」とか「違うでしょ」とか。
私の場合、相手は自分よりはるかに年上の人生の先輩だという気持ちが強いんでしょうね。

高齢者施設のスタッフには意外と児童福祉の世界からきた、もしくは目指していた人も多くいます。
福祉の世界は全体的に自分の観念を持っている人が多いです。
だから悪気とか下にみるつもりなく教育のつもりで声掛けしている人もいます。
それはそれでその人の感覚なので正しいとか間違っているといえないし、いったところで不毛です。
だからこそフォーカスすべきは「利用者から必要とされるか」「施設として必要なことか」この2点だと思います。

結局どんな声掛けや言葉遣いをすればいいか?

私なりの結論は「自分の家族が利用者だとして、スタッフにどんな声掛けや言葉遣いをしてほしいか」だと思ってます。
これを意識していれば間違いないです。
なぜなら「自分が聞いて不快に思わない」からです。
ぶっきらぼうな声掛けや言葉遣いは結局自分が聞いて不快だと思う声掛けや言葉遣いだと思います。
誰に対しても偉そうにせず、丁寧な声掛けを心がけていれば大きく間違えることはありません。

家族さんが見ても同僚が見ても上司が見ても後輩が見ても、自分が見ても「不快」でなく「深い」と思える声掛けや言葉遣いを意識しましょう。