takahiro121jpの介護ブログ

介護の現場で働く介護士が福祉の現場を切り開いていくプログ

認知症のメカニズム

表示する
a 認知症の種類と症状対応


私が勤務している特別養護老人ホームにはユニット型で9名編成、主に2ユニットを対応するので18名の利用者さんと関わるのですがその中で認知症の症状がほぼ見られない利用者さんは4名ほどです。
やはり介護を必要とする方は何かしらの認知を患っていることが多いようです。

そもそも認知症とはどういった病気のことを指す言葉なのか?

認知症」は病名ではなく、認識したり、記憶したり、判断したりする力が障害を受け、社会生活に支障をきたす状態のこと。この状態を引き起こす原因にはさまざまなものがありますが、アルツハイマー病(アルツハイマー認知症)」もそのひとつ。現在本では認知症を引き起こす原因のうち、もっとも割合の多い疾患で、6割以上がアルツハイマー病だと言われています。他の原因疾患には、血管性認知症レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などがあります。
引用元:認知症フォーラムcom



上記にあるように認知症という病気はなく脳の障害によって起こる症状全般を総称しているわけです。

f:id:takahiro121jp:20190711214327j:plain

引用元:認知症ネット

半分以上がアルツハイマー型に分類されています。
はっきりとした原因は解明されていませんが、認知に関する脳症状の進行を遅らせる治療薬は開発されているので早期発見できれば進行も遅らせることができるようです。


・症状について

認知症の初期症状は記憶障害です。
ちょっと前にしたことを忘れて同じことをしてしまったり、同じことを何回も尋ねたりします。
普段のど忘れにも似てるので判別しにくいですが認知症は慢性化します。
忘れる内容も多く大きくなっていきます。

続いて行動障害です。
時間がわからなくなったり自分の今いる場所がわからなくなります。
説明を聞いてもしっかり理解しにくくなっていきますので自分で自分を安心させることが難しくなります。

やはり認知症の方は不安を抱えているのが大きな特徴だと思います。
「なぜ自分がここにいるのかわからない」「なぜ怒られているのかわからない」
誰でも不安になると不安を払拭しようというさまざまな行動を取ると思います。
それが認知症と呼ばれる症状になっていくわけですね。


・どのように対応するか

それぞれの人柄や環境で違うので一概には言えませんが、できれば認知症の方を不安にさせるような言動は避けるのがいいと思います。
否定せずに聞いてあげる、こちらから相手の要求を違うかたちで提案してみるなど心に寄り添う言動をするととても安心してくれます。
もちろんすべてがそうすることでうまくいくとは限りませんが、私たちにもある心の動きだと思えば対応のイメージも湧きやすいんじゃないかと思います。
自分の子どもや赤ちゃんじゃないし、まして人生の大先輩を相手にまるでしつけのように叱るのは見ていて少し残念な気持ちがします。
もちろん叱るように言いたくなる気持ちもわかるのですが。


認知症の方は身体が元気に動く場合も多いですので周りの方がよどみなく生活できるよう配慮してあげると私たちも本人もとても過ごしやすいと思います。
枠をがっちりつくって「こうしなければならない」と相手を合わせようとしすぎずに柔軟に受け入れる心をもっていきましょう。