takahiro121jpの介護ブログ

介護の現場で働く介護士が福祉の現場を切り開いていくプログ

介護福祉士の日常<令和の幕開け、やる気もバグ上げ>(タイトルに意味はない)

ーー今回我々が密着するのはとある介護施設に勤める介護福祉士。その一日を追ってみた。

ここは某所にある高齢者福祉施設で、特別養護老人ホームとデイサービス、ショートステイの設備が混合している施設。そんな中この介護福祉士が勤めるのは特別養護の1グループ。

通称特養と呼ばれており、ユニット型といって一人につき一部屋の設備がある。大体1ユニット10人前後で構成されていて、個室プラス全員で使う食堂というよりはダイニングに近い広間があり、その空間で介護を必要とする高齢者が生活している。

 

介護士は1ユニットにつきだいたい5人が振り分けられていて、基本的にその5人がチームとなって朝から晩までお世話をしている。

今日は朝の早番だというその一日を追った。

 

ーー私 どうぞよろしくお願いします。私なんかの経験で役に立つことがあればどんどん発信してもらいたいです。

 

謙虚な姿勢を忘れたくないと語るその介護士は言葉少なだが、背中で感じ取ってくださいと言わんばかりにせわしく動き回る。

 

ーー私 「○○さんおはようございます。朝ごはんの用意ができたので起きましょうか。」

 

早番の業務は朝の起床介助から始まる。パジャマから普段着に着替え、顔を洗い口をゆすぐ。髪型をセットし終えた高齢者が次々とダイニングに集まってくる。

 

ーー私 その人がその人らしい一日を過ごせるような介護を目指してます。施設での生活というより家での暮らしに近づけたいですね。

 

食堂というよりダイニングに近い雰囲気はつまり、自宅の雰囲気に近づけているということ。この空気感をつくる感覚は忘れたくないと介護士は目を輝かせて言う。

 

特養はその人の介護度、平たく言えば独力での生活レベルを段階的に認定してもらう必要がある。介護が必要になったらまずは地域の市役所の介護保険課に連絡し、要介護認定を依頼する。認定員が7段階の状態区分を審査し認定後、介護が必要となれば次は地域のケアマネージャーと連携する。そうして利用できるサービスの1つが特養だ。特養に入居するには65歳以上で特例を除き要介護3以上の認定が必要。介護サービス施設の種類はいくつかあるが、特養は公的に経営されていることもあり比較的安価で利用できる。今は入居待機者が約30万人ほどともいわれており、申し込んでもすぐに利用できないのが現状だ。

 

朝食を済ませると各々がそれぞれの過ごし方をする。部屋に戻って過ごす方もいれば他の方と談笑する方もいる。

 

ーー私 朝食後は小休止を挟んで体操の時間をつくってます。なんていうか体操すると自分の中でもスイッチが入るんですよね。まあ小学校のときの夏休み朝の体操は全く行かなかったんですけどね。(微笑)

 

介護士の一日の業務は食事、トイレ、入浴、運動、レクリエーションなど多岐にわたる。午後からは遅番のスタッフも勤務に加わり、伝達事項を報告してから午後の時間が始まる。

午後は入浴の介助である。

 

ーー私 お風呂が好きっていう方は多いですね。温泉大国である日本人の傾向だと言われてますが、むしろ長寿の方の傾向だと思いますね。

 

背中を流しながら穏やかに語る。人がお風呂でさっぱりすると、不思議と自分もさっぱりする。清潔にすることの重要性を文字通り“肌”で感じるそうだ。

 

仕事終わり、取材班は疑問を投げかけてみた。

 

後半に続く。