コロナ禍の渦中にある介護業界の現状と今後
コロナ禍の渦中にある介護業界の現状と今後
新型コロナの感染拡大が顕著になり国家として緊急事態宣言が発令され、各店舗の営業自粛に代表されるようにコロナ禍と呼ばれる状況に立たされたのが4月のことでした。
それから日を追って感染者数の推移に目を白黒させていた状況から少し緩和ムードに切り替わり、実店舗の営業再開や段階的な密集空間の開放などいわゆる第一波と呼ばれる状況は脱したように思います。
<新型コロナ>県「第1波」収束と判断 8日に休業要請など解除:東京新聞 TOKYO Web
今も日進月歩でワクチンの開発やウイルスの解明が急がれている今日ですが街は未だにマスク着用が半義務化され実店舗経営と呼ばれる事業もたくさん打撃を受け「テレワーク」や「オンライン移行」「EC店舗」「デジタル移行」といった言葉の浸透具合がこれまた今までの実店舗の商売の苦しみに反比例して表れているかのような状況です。
米 ファイザー 新型コロナワクチン 日本でも臨床試験開始へ | 新型コロナウイルス | NHKニュース
アパレル大手5社で閉店3100以上 コロナが迫る大転換(WWD JAPAN.com) - Yahoo!ニュース
介護業界の現状
さてそんな中介護施設の状況はどうだかというと基本的に勤務の内容やら情勢やらはほぼ変わっていません。
箇条書きに列挙してみます↓
- 勤務形態→マスク着用と出勤前検温の義務化、勤務時間は変わりなし
- 利用者の数→特養は変わりなし、デイサービスとショートステイは少し減少したが第一波緩和の動きに合わせて徐々にもとの利用率に復調している
- 経営状況→ほぼ変わりなし、国からの補助もあり経営に関しては国もサポート体制
- 医療従事者として国から一人あたり5万円支給
- 利用者の方との外出は自粛
- 忘年会などの食事会関連もオールナッシング
・・・とまあありがたいことに大きな変化もなくコロナ流行前とほぼ変わらない仕事時間にお給料をいただいています。
この背景にはやはり「高齢者のお世話は他の方法で代替できにくい」という現状があります。
どうしても施設に頼らざるをえない側面が強いということですね。
これは今後選択肢を広げていくべき介護界の課題でもあります。
これからの介護業界
職を追われることに余儀なくされた人も多数出てしまったなかで介護に転職するという例はあまり聞きませんし実際私の施設にも新人は来ていません。
これには「介護」という職の印象がそのまま介護への転職率の低さという数字に現れてしまった結果だと私は見ていますがそれはさておき、今回のコロナ禍ではっきり区分されたのは
「介護士は医療従事者」
だという立場です。
まあもともとそうっちゃそうなんですけども。
今回こういった形で浮き彫りになったらより実感をもちませんでしょうか?
私はけっこう再認識させられました。
目まぐるしく変わっていく世界、そのなかで変わらずに重心を保つ介護や医療業界、この対比は次に来る大きな変化の渦にどのように影響していくのか?
AIの台頭でデジタル移行が介護業界に浸透するのか?
一家に一台介護ロボットで施設の需要がなくなるのか?
それとも逆にロボットの出現により人間味の需要が逆進的に増えて新たな職のステージに変わるのか?
遠い未来のような近い将来のような日にイメージを巡らせながらも今日も私は介護士として介護に人に向き合うーーー
to be continued
みなさんがんばりましょう!
無理しすぎないように!