時は来た! それだけだ!【300記事到達!】
300記事到達!
いつもと同じ賑わいを見せる雑踏の中、乾いた一発の銃弾がビルの谷間をこだまする・・・
ズキューン!
こうしてプロのプロたる仕事を遂行することで自分の証明をする男が今日はどうだかいつもより興奮している・・・
ついに・・・
なんと・・・
300記事に到達・・・つ!
長い道のりだったような・・
走馬灯に消える夜露だったような・・・
思えば介護のつながりを持ちたいと思って始めたこのブログも、少しでも有益な話を発信したいと思って半分雑記ブログになっている・・(のかわからないが)
ただ人の役に立ちたい・・・
これからもその方針は変わらない・・
それが俺のルールだ・・・
こうして今日も私は新聞紙に隠された「G13」のコードに目を通し、依頼人と待ち合わせた場所へ向かう・・・
CASE1 介護と心理学の関係
とある喫茶店にて一人の30代前半と思しき女性がブラックコーヒーを飲みながら雑誌を読んでいる・・・
さっきまでは賑わっていた店内も昼休憩を終えて空き始めた・・・
(そろそろ約束の時間ね・・・)
(この喫茶店の角の席を待ち合わせ場所に指定してきたからにはさすが噂通りの警戒心の強さね・・・)
すると前触れ無く声が聞こえてくる・・・
「あんたが依頼人だな?そのまま両手を動かさずに机へ向かったまま話をしてくれ・・・」
突然机の裏に仕掛けられたスピーカーから声がする・・・
そう、依頼相手の例のプロが時間どおりに打ち合わせを始めたのだ・・・
「あなたが例の・・・おっと、名前を口にするのはルール違反ね」
「私が今回依頼したいのはあなたのプロとしての意識を聞かせてほしいということ」
「仕事をする上で人間の心理を理解するということはかなり重要だととらえていると聞いたけど実際どうなの?」
「・・・要件はそれだけか?」
「俺への依頼には嘘をつかないこと、依頼への意気込みが強く見られることを条件にしている」
「インタビューしたければ他をあたってくれ・・・」
「待って!」
「実はこの件に関しては重要な意味があるの」
「今世界ではパンデミックと呼ばれる恐慌にさらされている情勢で、ひとりひとりが仕事への意識を再確認させられているタイミングでもあるわ」
「そんな中プロの最上級の意識をプロから聞けたとなると、世界を指揮する記事を書ける」
「さらにそれを使えば世論すら左右することもできるかもしれない」
「・・・にわか仕込みのライターが世論を左右することには現実味がかけているように思えるが」
「わたしは仕事をやめなければならなくなってしまった」
「この件に関する報酬は私の全財産と今後の活動のコネクションを約束するわ」
「・・・コネクションは不要だ」
「だが人生を投げ打つ覚悟はあるようだな・・・」
「・・・要件を聞こう」
「結論から言って心理学を理解するのはとても有益だ・・・」
「なぜなら人は感情で行動を選択する生き物だからだ」
「つまり自分の行動が与える意味を理解して、相手が求めていることを提供できるときこそ報酬の発生するときだ」
「そういう意味では心理学の理解というのはある種マーケティングに近い」
「これはあらゆる職種に当てはまるはずだ」
「人の本質を知ることこそ資本主義では収入になるのだ」
「これはなにも介護に限ったことではない」
「なるほどね」
「だからあなたは心理学を勉強していたということ」
「俺に関してはそういうことではなく、あらゆる依頼に応えるために必要な能力だったというだけだ・・・」
「そもそも仕事であれ勉強であれ、好きなことをしているときにしていることの意味など考えないはずだ」
「勝手に工夫して勝手に向上していく」
「そうでなければ今の状況が不適切だというだけの話だ」
「・・・なるほど」
「プロ意識を意識しだした瞬間にもうそれはプロ意識ではなくなるのね」
「・・・解釈は人それぞれだが自分がそう解釈するならそういうことだ」
一杯のコーヒーの湯気が吐き出されて冷たい空気に溶け込むような長い時間のなか、この会話はつづく